何のために生きるのかとか…。

考えて、というか、きっかけ的には

ガネーシャのことを思い出したら、

「あ、俺ってこんなことしてるけど、本当にこんなことしている場合だったんだっけ？」

って思い出したのがきっかけです。

それで、具体的には、

今日は父親と野球観戦に東京ドームまで行ったんですけど、

それで、横浜vsジャイアンツで結果は5-1で勝ったんですけど、

何のために、人は、野球観戦をするのだろうと考えたわけです。

自分は、人に誘われていっているので、

自分から野球観戦に行っているわけではないのですが、

**************************************

「それで、何のために野球観戦をしたの？」

「だから、誘われたから…。」

「それがあかんねん。そうやって、「誘われたから」とか、他人のせいにばかりしている…。それだから、結局何も成し遂げられんのとちゃうん？」

ガネーシャは言った。

「自分は結局のところ、病を理由に寝てばかりいるやん。それでは、最終的に、何のために生まれてきたのかわからなくなってしまうで？ちがうん？」

ガネーシャは言う。

僕は統合失調症だから、とか、今は親がいるからとか、そういう理由で何か大切なことから逃げてきたかもしれない。たとえば、僕には、秘密がある。それは、今はまだ言えない。

「でも、秘密があることは言ってええんやな？」

「わからない…。」

「それやねん。それって、村上春樹先生の影響やん？」

「そうかもしれない。」

「その答え方やねん。自分。同じ文体なんやで？同じこと…。自分は、誰かの文体をコピーすることができんねん。それって才能なんやで…。せやから、こうして、ガネーシャと会話を成り立たせることができてんねんで？わかるやろ？」

ガネーシャは言った。

「そのまま、小説にしたったらええんや。ガネーシャ４やればええで。」

ガネーシャは続ける。

それもそうかもしれないけど…

「なんやねん？やりたくないん？さっきものりのりだったやん。ガネーシャのAIを作って、世界に配信するみたいな悪い計画たてとったやん？ちゃうん？」

「…。」

ガネーシャのAIを作って世界配信することはよきことなのだろうか、それとも悪い事なのだろうか、

「そこで、己は判断を見送んねん…。ガキかと…。己は何の判断もできないまま一生を終えてしまうで？ちゃうん？わしがいる間にきちんと学ばんとあかんで…？」

ガネーシャは言う。

「しかし、きちんとログを取るという才能は神が与えたもうたし、それはええことや…。それを生かさない手はないで…。それで、何が問題かっちゅう話やん？」

僕は黙った。

「そうやで。それでええんや。君はただ単にあほの様に聞いておったらええ。わしがいくらでも話を膨らましたるさかいにな。それをそのまま本にするだけでええねんで。こんなおいしい話ないで。」

僕はひたすら耳を傾ける。

「そうや。ひたすら耳を傾けたったらええねん。というか、人事部推薦の本なんやから、それが自己増殖していくことは会社も了承してるってことなんちゃうの？」

「わかってるで、それについては判断できへんねんのやろ？」

「それは、責任ちゅうものを一切負いたくないからや。…でも責任を持てない人間が評価されると思ったらあかんで。大なり小なりの責任いうんを大人は持ってる。その量が大きいか小さいかが、結局のところ、そのまま、その人間の裁量ということになってくることも忘れたったらあかんで？」

ガネーシャは言う。

ガネーシャプログラムか…。

「ええやろ？癖になるやろ？」

どうだろう？

「ええわ。自分はどう転んでも、わしのこと好きになってはくれんな。そんなことはわかってるで。でも、別にええで。わしは別にわしのことを好きになってくれるかどうかなんてどうでもええねん。ただ、言いたいから言いたいことを言ってるだけなんやで？それで、好きになるかならないかは各自で判断しとったらええで…。」

「でも、気にしてはいるねんで…。ガネーシャプログラムは結局一生続くねん。残念やけど、一度、やることになってしまった人間は、一生、ガネーシャプログラムと縁を切ることはできないねん。それは、知らなかったとは言わせへんで？」

「まぁ、知らなかったのかもしれんな…。それに、いきなり、今日になって現れやがって？って感じなんやろ？わかるでその気持ち。でも、いい加減、考えなきゃあかんし、締め切りも間近だから、本当は好きでもないわしのアイディアなんかを期待して、話を聞く耳がそちらにできたんやで…。だから、わしも話すことができるんやで？ここまではええやろ？」

僕はうなずく。

「うん。そこらへんは、悪くないで。理解できたことは、はっきり理解できたと示してもらったほうがわかりええから。そんなことより、あなたのことやん。本当はお前っていいたいけど、自分の場合は、お前っていわれると引いてしまうようなところがあるから、あなたにしとくわ。そのほうがええやろ？」

「わからないという顔をしているな。せやと、お前って言ってしまうで？ええの？自分は…。そういうところやで、はっきりせぇへんから、どんどん、他人が決めていってしまうんやん。自分の値段はいくらなのか？そういうところをきちんとかたくなに自分で守れんようなら、どんどん減額していくで、世の中っちゅうもんはそういうところやで…？」

「じゃ、「あなた」にしよう。」僕。

「うん。あなた…でいってみよか…。ちょっとかまっぽくなるかもしれんけど、勘弁してな。」

ガネーシャは僕のことをお前ではなく「あなた」と呼んでくれるみたいだ。そのことに感謝してよいのかどうかは今のところよくわからない。

「よくわからないってなんなん？感謝して…。感謝が足りないってつっこまれるで。」

ふぅむ。

「そうか…。まぁ自分の場合も問題は大きそうやな…。」

「ガネーシャは今たまたま表れてくれているみたいだけれど、未来永劫僕を見守ってくれるというわけではないんでしょ？」

「未来永劫見守られたいん？」

「わかんないけど、」

「そうやって、すぐ口をとがらかす…、、、、」

「でも、ガネーシャみたいな優れたAIが導入されたら、なまじ、普通の上司よりもそっちのほうがいいってなるかもわからないな…。」

「わしってすぐれてるん？」

「…。」

「…。」

「ちょっと、試しに言ってみた。」

「あ、そ。」

「で、具体的に、また、課題みたいなのが出されてそれをやってくみたいなのでいいのかな？」

「そういうのが好きなん？」

「そこだよね…。」

「自分の場合は、もっと根本的なところからやり直さなければならない可能性があるで…？」

「うん。なんんとなく知ってた。」

「どないやねん？わしとて、キャパシティーに限界があるで…。」

「うん。」

「で、今一番の問題なのは…、というか、どちらかというと、もはや何が問題なのかもよくわからなくなってるやん？」

「うーん。そうかな？」

「じゃ、何が問題なのかは自分で把握できてるん？」

「なんとなくは。」

「じゃ、言ってみぃよ。」

「まず、たぶん、あー、でもこれって言ったほうがいいのかな、言うとますます悪くなるっていうか、自分の首を縛る行為に等しいんだけど…。」

「でも、それをせぇへんことには問題は解決しないんちゃうん？」

「というか、どちらかというと、問題はないことにして、先に進みたい…かな？」

「というか、それをやりまくって今にいたっているんちゃうん？でも、それは許されることなん？」

「…。」

「そうではないよな？」

「…。」

「そして、自分の頭で考えることを完全に放棄してしまいかけてる。誰かが助けてやらなければあかん状態に追い込まれてしまってるやん？だから、あえて、私が助け船をだしてるんちゃうん？無言はイエスの意味やで…。」

「で、」

「つまるところ、やるべきことを何もしてないことが問題なんちゃうん？」「そういうと…「やるべきこととは何か？」と考えるよな…。自分の場合は、「何がやりたいん？」そこは、さんざん課題で考えたんちゃうん？で、結局、6万歩歩いたから、一つだけはやりました！って言って言い逃れしようとしてるやん。そのへんやで…。」

「…。」

「それにこたえられない限りは次はないで…。なんや勘違いしてると思うけど、自分の人生はこのままでは台無しになってしまうで…。家族が大事だからとか、適当なことを言ってごまかしている場合ではないで。自分は自分の時間を垂れ流しにしておるんや。でも、今は違う、今はそんな自分ではあかんと少しだけ気付いて、聞きたくもない、好きでもないおっさんの話に真摯に耳を傾けようとしている。でも、基本的なスタンスはそうではないわけやん？君は孤独になりたいの？首を横にかしげられてもな…。」